【突撃!隣の農家さん!】発信力抜群!SNSを駆使して農業を広める米農家・竹本彰吾さん

2024.04.12

高校生で家業を継ぐことを決意

高校3年生の時に父親に呼び出されまして、二人きりでテーブルを囲んで話しました。何を話されるのかドキドキしながら待っていたら、父親が農家とはどんな仕事なのか、どうやって成り立っているのかなどをプレゼンしてくれました。その後、私が大学生の時に「事業承継10年計画」の説明を受けたことで、継いでほしいということなんだなと思いの強さを感じました。そこから父親の跡を継いで、今年で18年になります。

何事にもチャレンジ!苦労を繰り返しながら新しい米づくりにいきつく

今から12年前くらいの話ですが「イタリア米とか作れないよね」というイタリア料理店店主の声を受けて、作ってみようかなと思いつきで栽培を始めました。当時イタリア米は、日本での栽培例がほとんどなかったため、およそ5年にわたる試行錯誤の期間を経て販売にこぎつけました。そのイタリア米がシェフたちの間で好評だったこともあって、その後スペイン米にもチャレンジ。もちろん、作り方が全く異なるので、結構苦労しました。ただこういった試行錯誤しながら新しいことをやってみるって凄く好きなことでもあるので、楽しさもありますね。

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インターン生のアイデアで新商品開発へ

イタリア米の販売を始めた頃、イタリアンといえばリゾットというイメージもあるので、「リゾットにすると美味しいよ」と伝えていたのですが、皆さんどう思われるかなぁと気になっていました。米だけあっても、家庭の食卓で「リゾット」を作る機会はあまりないので、難しいのかなと思い始めました。そこで、もっと手軽にリゾットを作ることができないかと考えていた頃、大学生の実践型インターンで来てくれた食品加工を専攻している方が、インターン終了後もアルバイトとして手伝いながら、椎茸・ポルチーニ・ひらたけを加えたリゾットキットを開発してくれました。6次化の良い事例にもなりましたし、新たなチャレンジに繋がったと思います。その方自身もこの例をきっかけにより農業に興味を持ってくれたようで、今はたけもと農場の社員として働いています。こういったご縁に繋がって私も嬉しいですね。

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SNSもフル活用!時代にあった発信方法を

音声配信Podcastで「青いTシャツ24時〜農業系ラジオ〜」という番組を月に2、3回ほど配信しています。農業後継者に向けたメッセージ的な配信や、事業形成についてなどを伝えています。配信を始めて3年ほど経ちましたが、全国各地の方が聴いてくださっていて、主に40代くらいの農家さんが中心かなと思います。一方で、農業に関わりなくても聴いて下さる方もいて嬉しいです。就農当時はブログを中心に情報発信していたのですが、Podcastを始めてみると、簡単に始められて雑談のような形で話せて、情報量も多くできるので、リスナーの方のリアクションがリアルに分かるのもいいですね。今後は、全国にいる農業に関心のある方々に向けて幅広くメッセージを残していきたいです。引き続き、新規事業にも力を入れながら、たけもと農場を盛り上げていきたいですね。

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今後取り組みたいこと

今一番取り組みたいと考えているのは「経営塾」です。一昨年くらいに参加した農業勉強会がとても勉強になって刺激ももらえて良かったなと思ったので、同じようなものを自分が開催することで、皆さんにも追体験してほしいと考えました。あとは私自身、これまで本を出したり、Podcastで放送したりを通じて経営について教えて欲しいと言ってもらうことも増えてきたので、やってみようかなと思って構想を練っています。

今のところ今年中に小さくはスタートしたいなと考えていて、そこから一年以内にはきちんとした形にする予定です。

経営者として、経営方針どうしようとか一人で考えることが多いと思うので、相談相手がいると情報共有もできて今自分が欲していること、足りない部分を知ることができるのではないかなと。こういった取り組みを通じて農業をなりたい職業No1にしたいという以前からの目標も達成できたらいいなという想いもあります。

<インタビュアーより一言>
竹本さんはこれからどうしたら農業を若い人たちにもっと興味を持ってもらえるのかSNSなどを駆使して、分かりやすく、興味を持ちやすいような発信を日々されていて素敵な農家さんだなと率直にお話していて感じました。イタリア米、スペイン米のようになかなか珍しい角度からの商品も販売されていて、今後のどのようなことに挑戦されていくのか目が離せません!是非今後も取材させてください~!